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修正会

 
修正会
ネパール ポカラにて
お正月はお寺で「修正会」
 
 
お正月になるとお寺で「修正会」がつとまります。「修正会」は、お正月のはじめに、国家の安泰等を祈るために修する法会として始められたもののようです。四天王寺、大和長谷寺、東大寺などでは、現在もなお、古い形態を残しているようで、ことに東大寺のお水取は、よく知られています。しかし、これら仏教行事も、今日では、神社への初詣とかわることのないものとしてうけとめられているようです。わが宗でも、同じ「修正会」の名において、お正月のおつとめがなされてきましたが、<祈祷をしない浄土真宗>では、その内容・性格が全くちがうものであります。しかし、おまいりの現状を見てみると、いつのまにやら、浄土真宗の「修正会」も、家内安全・無病息災を祈る場になってしまっているようです。真宗教団が、長い歴史の中に国家権力におもねたり、迎合したりして、「浄土真宗」が、不明瞭になってしまったといっては言い過ぎでしょうか。いまいちど、仏教と他の教、仏教と浄土真宗の区別を明確にして、浄土真宗の門徒である私を明らかにしましょう。むかしからお正月になると、日本全国一斉に、歳をとりました。しかし、「年齢のとなえ方に関する法律」によって「国民は年齢を数え年によって言い表す従来のならわしを改める」ことになり、お正月のもつ意味が軽くなったようでもあります。私たちの先祖は、誕生、結婚、死亡などの生涯の節目や、季節の移り変わりを、仏法聴聞のご縁として、とてもたいせつにしてきました。自己中心的な生活に慣らされている私たちに、新たな年をむかえて、神や仏に祈ることを必要としない、「仏教申せる私」に帰ることをうながして止まないのが「修正会」のこころであります。蓮如上人は、観修寺村の道徳という名のお手弟子の、年頭の挨拶に対して、「道徳いくつになるぞ、念仏申さるべし」とお答えになったとつたえられています。
 
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寺院
 
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